「もしも、魚が絵を描いたとしよう」
きのうは雪が降るかと思うほど寒かったのに、今日は春みたいにあたたかくて、あいかわらずくるくる変わる天気に翻弄されている。今朝洗濯物を干してくればよかった。週末も晴れるといいのだけど。
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昨夜、PSYCHO-PASSのオーケストラコンサートに行った。
同行者は友人のMとKちゃん。おなじみ(笑)NY旅行3人組です。
ラインキューブに着いたころにはもう開場していて、人がわんさか溢れかえっていた。PSYCHO-PASSにちなんでかやたらスーツの人が多く、「スーツでくればよかったかな!」としずかにはしゃいだ(ここ3年は着ていない)。
演奏が始まる。1幕はぶっ続けの1時間だった。
圧倒的なオケの迫力ははもちろんのこと、印象的なシーンのセリフたち(1seasonのギノととっつぁんの会話には泣いてしまうやろ…)や照明の演出が見事で、ぐいんぐいん引き込まれた。後ろにスクリーンはあったけれどほぼ映像は写されず、それでも脳みそがしっかり場面を覚えていて記憶が引きずり出される。
息つく暇もないまま17曲が終わった。
なりやまない拍手のなか、アニメPSYCHO-PASSシリーズ全作のメインテーマからBGMまで担当する菅野さんの挨拶があった。つづいて演出をプロデュースした音響監督岩浪さんも壇上へ登場…と思ったら、まさかの槙島役・櫻井孝宏さんまで登壇してくれた。
sa!?!?!?!?!(興奮状態により一文字しか発せられないタイム)
なんとお忍びで観覧に来ていたらしく(もともと登壇の予定はなかった)、でかすぎるサプライズに卒倒しそうになる。両隣のMとKちゃんも何か言っていたけどもう全然覚えていない。櫻井孝宏さんってあれですよ、冨岡義勇だし月島明光だし田崎だし九字院……。ヒャ、ひゃあ………。私服もカッッッっこよすぎるし笑顔がさわやかだしお声が……声がよい………耳がヤバ………。
去り際、槙島ボイスで「楽しんでいってね(CV櫻井孝宏)」と言ってくれた。おそらく、夢じゃなければ。すいませんちょっともう感情メーターがふりきれてしまっていて……。ウグ………。
その後、クラブスタイルギンギンのメインテーマパフォーマンス、3期メインテーマの演奏、そして菅野さんによる即興(即興!?)でのメインテーマアレンジ披露と続き、2時間のコンサートは終演。あっという間でした。
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PSYCHO-PASSの舞台設定は、「機械によって人間の感情や性格まで数値化された100年後の世界」。実際、あるゆるデータが可視化され管理されることは、そう遠くない未来なのかもしれない。でも。
「作曲家は、将来なくなる職業だと言われています。音楽は機械にも作れると。でも僕はね、負けないですよ。機械に使われるんじゃなくて、機械を使いこなして音楽を作りたいと、そう思っています」
「みなさんの前でパフォーマンスができることがうれしい。ものを作ることは孤独です。正解がわからない。これでいいのかと悩んで悩んで完成させて、そして出来上がったものを喜んでもらえたとき、ほんとうに報われるんです」
会場じゅうの拍手を浴びながら、頭が地面についてしまうのではと思うほど深いお辞儀をして菅野さんがそう言ってくれたとき、今日この場に来られてほんとうによかったと強く思った。
※ 菅野さんの言葉は記憶を掘り起こして書いているのでうろ覚えです
この世界には、数字で評価できないものがまだまだたくさんある。
コンサートやライブ、トークショーなどイベントに行くのが好きな理由を深く考えたことはなかったけれど、きっと「作品が好きだから」はもちろんのこと、作品づくりに関わった人たちの作品への愛やこだわりを直接聞き、触れられるからだったんだなとあらためて思った。
アーティストは、身を削り心を削りながら作品を生み出している。届かなくても、ありがとうの気持ちをすこしでも伝えていきたい。
いい夜だった。公開予定の劇場版もたのしみです。