インスタのストーリー

海外で働いている友だちが日本に強制送還させられるらしい。

 

「まだまだやりたいことがあったのに」

 

淡いフィルターのかかった写真に似合わないテキストがせつなかった。高校や大学の友だちにやりなさいと言われてはじめたインスタグラムは、めったに更新しないけれどストーリーの機能は手軽で身近でいいなと思う。24時間で消えてしまうから言えること、あるよね。

 

この1週間で、ツイッターを見る時間がめっきり減ってしまった。今まで通勤時間や昼休みに見ていたから、その時間がまるっとなくなると必然的に見なくなってしまうものなんだなとすこし驚く。自分でも意識しないうちに変わりつつある環境に馴染んでいっているのだろうか。ただ単に、ずっと誰にも会わないからツイートしたいこともないというのが正しいのかもしれないけれど。

今までと住んでいるところは変わらないのに、無人島にきてしまったような気持ちになる。(どうぶつの森みたいなことを言ってしまったけど、わたしはスイッチすら持っていない。せっかくだし買おうかなと思ったらどこにも売ってないんだね、かなしい)


もくもくと短歌をつくっては、「担架」というフォルダにふりわけている。今を忘れるなよ、という気持ちが透けてみえる歌ばかりできる。覚えていられるんだろうか。夜が朝になっても、今が過去になっても、インスタのストーリーが消えても。忘れずにいられるんだろうか。