メインとサブ

月曜日、「誕生日プレゼント、メインとサブがあってサブは届いたんだけどメインがまだ届かないからちょっとまって」と言ってくれていた友だちから、「メインきました。今日家行っていい?」と連絡があった。「なるはやで渡す必要があるんで」と続く言葉にほっこりする。ありがとうマブダチ(このマブダチは、ブログにもたびたび登場している友人Mです)。

 

仕事の打ち合わせが18時から終了時間未定というなんとも予定を組みにくいスケジュールだったため、仕事が終わり次第わたしがMの家に行くことになった。

多くて週2、少なくとも月2のペースで会っているし、ぶっちゃけ今週もすでに会う約束をしているのでわざわざ月曜に会う必要はまったくなかったのだけど、どれだけ高頻度で会っていても話がとまらない。きらいなものと好きなものの趣味が共通(タダのオタクです)だと永遠に話題がつきないのだということを、Mと会うたびに実感している。

Mの家について、録画していた鬼滅の刃「那田蜘蛛山編」を流していつもどおりグダグダくつろいでいたら、「まって!目的を見失っていた」とMがおもむろに冷蔵庫から箱を取り出してきた。

「誕生日おめでとう。これメインです」

そう言って差し出してくれたのは、大分の有名和菓子店のおはぎだった。
おはぎ!!!!!ありがとう!!!!!(推しの好きな食べ物です)

そういえばいつだったか、浅草のおはぎ専門店に無理やりMを連行したことがあった気がする(すいません濁しましたが確実に連れていきました)。え〜〜!!!!おはぎ好きなの覚えててくれたのありがとう……とつぶやいてニマニマしていたら、Mは「それでこっちがサブ」と言ってそっと封筒を差し出してきた。

「えっそうだったサブまで…ありがとう…なぜか2個も……」
「サブだけど、こっち渡すほうが緊張するんだよね……」
続くMの言葉。な、何?え、ていうか何度も言ったけどどうしてふたつくれるの?(ありがとう)

なんだかわたしまで緊張してしまって、おそるおそる開封した。緩衝材にくるまれていて、すぐには中が見えない。いくつかの部品にわかれていたそれをひとつずつ開けていって、正体がわかった途端にうずくまってしまった。

 

「これは……!!!!!」

 

めちゃくちゃ欲しかったのに一瞬で売り切れてしまった推しのグッズ(しかもトレーディングでレートが超高いやつ)!!!!!!!!!!!!

 

「えっまってこれどうやって手に入れたの!?どうやって手に入れたの!?!?!?」

感激でめちゃくちゃに騒いでしまう。これはもう、わかりやすく言えば『プラダを着た悪魔』でアンディがミランダの双子に出版前のハリーポッターを渡すくらい入手困難だったはずの代物です。

Mはほほえみながら「がんばりました」とだけ言った。俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない!という気持ちにさせられる。M、アンタってやつからは…泣きたくなるような優しい音がする……

組み立て式だったので、部品をひとつずつ開封して組み立てて拝んだ。め、めちゃくちゃにかわいい……ほんとうにありがとう……めちゃくちゃにかわいい……

 

そのままなんだかんだ終電ギリギリまで居座ってしまって、翌日も仕事があることを恨めしく思いながら解散。いつものことです。
帰宅して、あらためてもう一度推しを開封した。やっぱりめちゃくちゃにかわいくて、きちんと飾って写真をとりMに送る。「誕生日にかこつけてあげられたからよかったよ。ま、たぶん誕生日じゃなくてもあげてたと思うけどね」。どこまでもイケメンな返事にまた頭を抱えてしまう。んもう!!!!!(めちゃくちゃにかわいい推しの写真はオタクアカウントにもそっとアップした、喜びの呼吸が止まらなかったので)

 

Mの誕生日は6月。今から仕込んでおかないと間に合わない(何が?)と思いながら、この喜びと感謝の気持ちを忘れないために日記をしたためました。


(今更すぎるけどオタク度が満載すぎるのでそっと消すかもしれない。読んでくれてありがとう。ちなみにわたしもMもお互いのツイッターのアカウントは知らなくて、もし見つけたらそっとブロックしあおうねと約束をしています)