NY旅行記vol.2 〜観光1日目編〜
《前回までのあらすじ》
『BANANA FISH』にハマり、とうとう舞台であるニューヨークを訪れることにしたわたしとMとKちゃん。
テンションウキウキで飛行機に乗り込んだはいいものの、ドタバタの出国and入国手続きの最中、気がついたらメンバーが3人から2人になってしまっていた!!(CV:高山みなみ)
果たしてわたしたちは、1人トランジットのカナダに取り残されてしまったKちゃんと合流し、無事ニューヨーク観光を楽しむことができるのか-----!?!?!?
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ニューヨーク1日目。
差し込んでくる光で目を覚ます。まだMは寝てるな……と思ったらちゃっかり起きていた。早。目をこすりながらスマホをひらくと、Kちゃんからのメッセージが。
「今ゲートまで来た!これから乗ります!」
よかった……!!安堵するわたしとM。Kちゃん、ひとりぼっちのカナダ本当によくがんばりました。
のそのそと起き出して、きのう夜食と一緒に買った朝ごはんを食べた。その後「ホテルの窓際がアッシュがもたれかかっていた窓際と酷似している!!」と叫びながら写真撮影大会。元気すぎる。幼児か?(わたしたちは一緒にいると知能レベルが2まで落ちてしまう。それにともなって会話のクオリティも死ぬほど下がる。楽しいので問題はない)
写真撮影後は、各自キャリーケースに詰めてきていた宝物(写真参照)を広げ、Kちゃん到着を待った。
▲宝物。DVDボックスはMの所持品
朝9時過ぎ、ついにKちゃんが到着。
「ごめんねぇ〜〜〜〜!!!!」と言いながら部屋に入ってくるKちゃんと、言葉にならない歓声をあげるわたしとM。熱い抱擁。
「久しぶり……!!!!!」
「別れって本当に予期せずタイミングなんだね……」
「ほんと……さよならも言えなかった……」
端から見れば完全にクライマックスの盛り上がりだった自信がある。やっと、やっと会えたね………!!!!!(久しぶり=約12時間ぶり。冷静にウケる)
感動の再会を噛みしめたあと、「シャワー浴びたすぎる」と言ってKちゃんは風呂場に消えていった。そうだよな、モントリオール空港で一晩過ごしたんだもんな。だんだんわたしたちも落ち着きを取りもどす。ふつうに考えて当たり前の状況になった(3人そろう)だけでここまで喜べるなんて、逆にコスパが良いんじゃないだろうか。わたしもMもKちゃんもマジでポジティブ。最高。
Kちゃんの準備も整って、いよいよ街へ繰り出すことに。なんとか3人そろってのニューヨーク観光が幕をあけた!!(ここまで長かった!!!)
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わたしたちはマンハッタンのホテルに泊まっていて、行きたいところのほとんどは徒歩圏内だった。ひとまずセントラルパークに行きましょうかね、と歩き出してから、「そういえばお腹がペコペコである」とKちゃんが言った。
「きのうアメリカドルをカナダドルにするためにジュース買っただけなんだ……」
(ハッッ!)息を飲むわたしとM。
「「なんでも食べよう〜〜〜〜(号泣)」」
出会えた奇跡をもう一度噛み締めている途中、タイミングよくベーグル屋さんを見つけおそめの朝食をとった(わたしとMは2度め。余裕だよ)。
▲ストロベリークリームチーズ。わたしはセサミのベーグルを頼んだつもりだったのにプレーンだった(英語力30)
腹ごしらえをすませて進むと、あっという間にセントラルパークに到着。リスがめっちゃいる。
▲リス激写。すげー俊敏。めっかわ
リスだ!!!! と見つけるたびに追いかけたが完全に逃げられた。手乗りは無理なのか……。MとKちゃんはけっこう終始冷静で、わたしだけバカみたいだった。えぇ、だってリスだようれしくない……??
セントラルパークは、バナナフィッシュに限らずいろいろな映画でも舞台として使われている有名な場所だ。「魔法にかけられて」でめっちゃ歌うシーン(だいたい歌ってるけど)もここ。
すこし歩いて、ブランカとアッシュが会話するベンチを発見。思わず口を手で覆う。
▲季節は違うがアングルは完璧。ちょこんと座ってるのがブランカ
「アッシュがブランカに500ドルと経費をタックス込みで渡したところだ……!」
「『私と一緒に、カリブに来ないか……』」
思い出のセリフを繰り返すわたしたち。復習の成果、出ていますね。
▲完璧すぎん????
座って、感慨にふける。やばい、マジでニューヨークに来ちゃってる。
いまさらな実感が湧いた。ここに、彼らは、いたんですよね……? ヤバ。
さらに進むと噴水や城の跡地など、見たことのある景色がたくさんあった。
そのままセントラルパークを抜け、メトロポリタンミュージアムをのぞいたあと自然史博物館へ。
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▲ア〜〜〜〜〜ッ!!!
自然史博物館は事前調査でぜったい訪れなくてはいけないポイント第2位だったので、入る前からやや緊張が走る。なぜか連発してしまう「どうしよう!」。どうしようもこうしようもないよ、入るんだよ。
バナナフィッシュでとくにクローズアップされているのは「海洋生物の部屋」。アッシュが月龍を連れて立てこもる場所だ。
自然史博物館はメチャ広いので(というかニューヨークの施設どこもかしこも広い)、海洋生物の部屋に行くまでにいろいろな展示を見た。Japanの歴史がとても簡潔にまとめられていて笑ってしまう。周りのだれにも日本語が通じないと思えば怖いものなんて何もなかった。
そしてポイント地点、サメの模型下の階段。なんだか動悸がしてしまって手前のベンチで休んでから臨んだ。ちょっと心が高ぶってしまいまして……。
▲ウワッ、月龍さま〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
▲いまだかつてこんなにも階段に興奮した日はあっただろうか
大・満・足!!! このシーン緊迫感すごくて痺れるんだよな〜〜〜〜〜〜!!! それにしても月龍さま、だいぶ長距離を突き飛ばされましたね。ふつうに骨折れそう。
海洋生物の部屋をしずかに堪能し(感動しすぎて言葉が発せられなかった)、館内ぐるぐるを再開。恐竜たちを見て興奮した(ここでもアッシュは暴れます)。完全に語彙力がなくなっているので「でっか〜い!」「すっご〜い!」しか言えなくなる。本当にふざけてるのか? と思えるくらい知能レベルの低下が著しかったが周りのだれにも日本語が通じないと思えば怖いものなんてなかった(2回目)。
▲でっかかった〜〜〜!!!
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自然史博物館を満喫したあとは、聖地巡礼の大目玉スポットNY市立図書館へ。そうです、ここが訪れなくてはいけないポイント圧倒的1位。
図書館が近づくにつれて口数が少なくなってしまうわたしたち。
「あっ、やばいかも」
「これ? この建物? 嘘でしょ?」
「えっまってヤダどうしようダメ」
▲アッ…………
いよいよ図書館の前まで来て、ちょっと本当に3人とも情緒が不安定すぎたので中に入るのをいったん見送りました。(こんなことある?)
明日また来よう、と外観だけ拝んで退散。しっかりライオン像は見た。気高かった。
図書館の余韻に浸りながら(外観見ただけ)、次に向かったのはグランドセントラル駅。ここにはアッシュとマックスが変装して入ったオイスターバーがある。オイスター、3人とも得意じゃないので入らなかったけどセリフの復唱はちゃんとしました。変装シーン、アニメだとちょっとカットされてるんだよね。
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そろそろ疲労がたまりはじめたので、夕食をどうするか相談。アドレナリンが出まくっていて気づくのが遅くなったが、相当な距離を歩いていた。なにより、きのうからほぼ眠っていないKちゃんの体力が限界である。飛行機内のみの睡眠でここまで同じテンションでついてきた彼女に圧倒的拍手……。
さりげないミストを避けながらステーキハウスに入店。超コワモテのおじさんにびびりまくるも、笑うと目尻がキュッと下がるチャーミングな方だった。アメリカンサイズ、ビッグすぎるのでスープとサラダと肉を3人でシェア。と〜〜〜てもおいしかった。
終盤、咀嚼しながら寝落ちするKちゃん。ところどころ覚醒しつつ食べ終え、ハッと目を覚まして言った。
「あれ、わたし今、食べてた……?」
赤ちゃんなのかな???? 君はちゃんと食べてたよ。(でもそうよね、疲れてたよね、ウン……)
▲デザートのニューヨークチーズケーキ。ニューヨークで食べるニューヨークチーズケーキ!!
食料を摂取し、すこしの睡眠をとったことでKちゃん完全復活。もう夜もふけてきたのでホテルに帰宅した。
順番にシャワーを浴びてくつろぎタイムに入る。セーラームーン大好きなMが、パジャマ用にユニクロとコラボしたセーラームーンTシャツを(強制的に)貸してくれた(5種類持ってきていた。なんで?)。わたしはその上からハイキューのトレーナーを(強制的に)貸す(3種類で負けた気持ちになる)。バナナフィッシュの聖地にいながら各々の推し作品を押しつけるの、とてもたのしかった。うふふ。
ダブルベッドがふたつしかない部屋だったので、「どうやって眠ろうかね〜〜」という話をしていたらいつの間にかMが片方のベッドでスヤァしていた。早。Kちゃんよりも先に??? 赤ちゃんなの????
叩き起こすわけにもいかず、疲労困憊なKちゃんに1ベッドを進呈しわたしはすでにお眠りになっているM(器用にベッドの半分だけを使用)の横に潜り込んで眠った。
▲初日は諸事情ありましてひとりひとつのベッドで寝ました……
そういえば全然時差ボケなかった。ボケてる暇ないくらい怒涛だったからかな……。
こうして詰め込み大満足な1日は無事終了! 盛りだくさんな日々はまだ続きます。