ほかのだれかになんて

帰り道、風があんまりつめたくてマフラーを忘れたまま出かけた今朝の自分をうらんだ。
まだ冬は終わらないみたいだ。イヤフォンからながれるking gnuに合わせて足早になる。もうティーンエイジャーではないけれど。

 

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会社を辞めますと言ってから、2週間と少しが経った。
引き継ぎにクライアントさんへの挨拶に、のこった有給の処理。退職にむけてトントンと話が進んでなんだか拍子抜けしてしまう。こんな言い方するのはちがうだろうけど、もっと罵られたり迷惑がられたりするものかと思っていた(弊社への最悪な発想ごめんなさい)。

 

ちいさな会社なので、社員も両手で数えられる程度しかいない。そのなかから抜けますというのは想像以上にしんどかった。いつ言おう、いつ言おう。そんなモヤモヤを抱えたまま年をまたいでしまって、だんだん胃が痛くなった。
でも、このまま今の会社で仕事を続けることはできないと思った。毎日残業しても終わらない仕事に1円も払われないボーナス(それならあるなんて言わないでほしい)、減っていく貯金残高。
ひりひりと心が貧しくなっていく気がした。

 

「全然大丈夫ですよ」「つらくありませんよ」「やりがいのある仕事です」
そう思い込もうとして思い込もうとして、関わった仕事の成果物を見ては納得しようとした。

こんなことで逃げ出していいのか、もっとがんばれるんじゃないのか。
くやしかった。新卒で入った会社をたった1年で辞めて、なんとかして入った職場だったから。自分はただしい選択をしたと思いたかった。まちがっていたなんて認めたくなかった。

 

だけどそれは、けっきょく自分自身に見栄を張りたいだけだったのだ。

そのことに気がついたら、なんだかすっきりした。べつに死ぬわけじゃあるまいし。一度くらい先のこと考えずに「仕事辞めます!」やってみるのもいいんじゃないか。うん、悪くない。
まあ、いざ上司を目の前にすると小心者がおどおどと姿をあらわしてしまったけれど。それでも、しっかりと話をすることができたので及第点とする。よくがんばりました自分。(あまちゃん判定)

 

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そして、さんざんうじうじしていた時期に元気づけてくれた友だちの皆さま、ほんとうにありがとう。愚痴に付き合ってくれたり背中押してくれたり、とにかくめちゃくちゃ助けられました。相談するの苦手だと思っていたけど、信頼している人たちにはぽろぽろ話せるものなんだなあって気がつくことができた。幸せもんだな、ありがとう、ありがとう。

この恩はいつか返させてね。

 

無事に転職先も決まりまして、3月からニュ〜職場でメキメキはたらきます。好きなものを好き好き言っておくの大事なんだなとあらためて思いました。

 

ほかのだれかになんてなやしないから、わたしはわたしのまま走るしかないな。

ありがとう、フォーエバー!!

 

 

Teenager Forever

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 (king gneのライブチケットは外れました! うーん人生!)